- 新NISA口座をどこで開設するか悩んでいる
- 新NISA口座を選ぶ時に比較するポイントを教えてほしい
- 新NISA口座における銀行と証券会社の違いが知りたい
2024年にスタートした新NISA制度は、非課税枠の拡充や非課税期間の無期限化によって、より多くの人が資産形成に取り組みやすくなった。
つみたて投資枠と成長投資枠を自由に組み合わせて運用できる柔軟性が魅力で、特に投資初心者の関心を集めている。
しかし、新NISAを始めるにあたって最初に直面するのが「どの金融機関で口座を開設すればよいのか?」という悩みではないだろうか。
各証券会社は手数料や取扱商品、ツールの使いやすさなどが異なるため、自分の投資スタイルに合った口座を選ぶことが重要だ。
本記事では、2025年最新版としておすすめの新NISA対応口座を5つ厳選し、それぞれの特徴やメリットをわかりやすく解説する。
また、口座選びの前に知っておきたい比較ポイントについても丁寧に紹介しているので、これから新NISAを始めたい方や、今の口座を見直したいと考えている方はぜひ参考にしてほしい。

最初の口座選びはとても大事です。手数料やサービス内容に差があるので、しっかり比較して自分に合ったものを選びましょう。
特に初心者はサポート体制も確認すると安心です。
新NISA口座おすすめ5選【2025年最新】


これから新NISAで口座開設を検討している人向けに、おすすめの証券口座を紹介していく。
SBI証券
SBI証券は、豊富な商品取り扱い数や業界屈指の格安手数料が魅力的なネット証券だ。
ポイントが貯まりやすいのも特徴で、さまざまな取引でVポイントやPontaポイント、dポイント、JALマイルなどが貯まる。
貯まったVポイント・Pontaポイントは、国内株式や投資信託のポイント投資にも利用できるため、お得に投資を楽しめるというメリットがある。
また、新NISAでは投信積立に挑戦する人が多いが、SBI証券では「投信マイレージ」と「クレカ積立」という2つのポイントプログラムが提供されている。
投信マイレージでは、投資信託の月間の平均保有金額に応じてポイントが貯まり、ただ投資信託を持っているだけでポイントが毎月貯まっていく。
クレカ積立では、提携のクレジットカードでの積立投資で最大3%のポイントが付与される。
具体的なカードごとのポイント付与率は下記の通りだ。
カード名 | 年間カード利用額 | ポイント付与率 |
---|---|---|
三井住友カード(NL)Oliveフレキシブルペイ | 10万円未満 | 0% |
10万円以上 | 0.5% | |
三井住友カード ゴールド(NL)Oliveフレキシブルペイゴールド(NL) | 10万円未満 | 0% |
10万円以上 | 0.75% | |
100万円以上 | 1.0% | |
三井住友カード プラチナプリファードOliveフレキシブルペイプラチナプリファード | 300万円未満 | 1.0% |
300万円以上 | 2.0% | |
500万円以上 | 3.0% |



SBI証券は「ポイント活用で投資効率を上げたい方」に特におすすめ。
日常生活で貯まるポイントを投資に使えるのは、資産形成を習慣化するきっかけとなり、投資へのハードルも下げてくれるでしょう。
楽天証券
楽天証券は、楽天グループが運営するネット証券で、楽天ユーザーのみならず幅広い投資家に人気があるのが特徴だ。
2025年1月時点で総合口座開設数は1,200万件、NISA口座開設数はトップとなっている。
アプリやWEBサイトが使いやすく、初心者でも迷うことなく取引できるのがメリットだ。
楽天グループ内での連携も魅力的で、楽天カードや楽天キャッシュでの決済でポイントが貯まるほか、対象の投資信託を保有することで残高に応じてポイントが付与される「投信残高ポイントプログラム」も用意されている。
また、楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定した上で、投資信託と米国株式(円貨決済)にポイント投資を行うと、楽天市場でのお買い物がポイント最大+1倍になるというSPU(スーパーポイントアップ)の対象ともなっている。
楽天カードでのクレカ積立のポイント付与率は下記のとおりだ。
カード名 | ポイント付与率(代行手数料年率0.4%(税込)以下の銘柄) | ポイント付与率(代行手数料年率0.4%(税込)以上) |
---|---|---|
楽天カード | 0.5% | 1.0% |
楽天ゴールドカード | 0.75% | 1.0% |
楽天プレミアムカード | 1.0% | 1.0% |
楽天ブラックカード | 2.0% | 2.0% |
楽天証券のクレカ積立は、年間カード利用額を問わずポイント還元率が固定となっているため、カード利用額がそれほど大きくないという人にもおすすめだ。
マネックス証券
マネックス証券は、手頃な手数料や豊富な取り扱い商品・サービスが魅力的なネット証券だ。
ワン株(単元未満株)の買付手数料と投資信託の購入時手数料、NISAでの取引手数料は0円となっているため、少額から投資を始めたいという方や、投資信託を中心に購入したいという方におすすめだ。
取引や資産管理を行うためのツールやアプリが充実しており、初心者でも高度な分析ツールなどを用いて投資に活用できる。
オリジナルレポートなどの投資情報も豊富に提供されているため、しっかりと相場の状況やプロの分析を理解しながら投資を行いたいという方にも適しているだろう。
マネックスカードまたはdカードでクレカ積立を行う場合、所定のポイント還元を受けられる。
カード名 | ポイント還元率 |
---|---|
dカード | 最大1.1% |
dカードGOLD | 最大1.1% |
dカードPLATINUM | 最大3.1% |
マネックスカード | 最大1.1% |
松井証券
松井証券は、日本株や米国株、投資信託、FXなどを取り扱っているネット証券だ。
質の高い投資情報を提供していることに定評があり、特に、動画でのオンラインセミナーやマーケット解説は幅広い投資家に人気がある。
カリスマトレーダーやプロのアナリストの相場分析を投資に活かしたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。



これから投資を始める方にとっては、信頼できる情報をしっかり得られるかも重要なポイント。
松井証券はキャンペーンや積立の還元だけでなく、動画セミナーや相場解説など学びの機会が豊富で、初心者にとって心強い存在です。
提携クレジットカードである「MATSUI SECURITIES CARD」は、普段のショッピング利用で200円(税込)につき松井証券ポイントが1ポイント貯まり、貯まったポイントは投資にも活用できる。
また、2025年5月からはクレカ積立サービスも開始され、最大で積立金額の7.0%がポイント還元されるキャンペーンも実施予定だ。
なお、通常のクレカ積立の対象カード及びポイント還元率は下記のとおりだ。
カード名 | ポイント還元率 |
---|---|
JCBカードS JCBカードW JCBカードW plus L その他一般カード | 対象カードを月5万円以上利用:最大0.5% |
JCBゴールド JCBゴールド ザ・プレミア(招待制) JCBプラチナ JCBザ・クラス(招待制) | 対象カードを月5万円以上利用:最大1.0% 対象カードを月5万円未満利用:最大0.5% |
キャンペーンでは、条件を達成することで最大6.0%のポイントが追加還元されるため、ポイントを大量に獲得したい人はぜひチェックしてみよう。
三菱UFJ eスマート証券
三菱UFJ eスマート証券は、三菱UFJグループが運営するネット証券で、大手銀行が基盤となっている信頼感が特徴的な証券会社だ。
プレミアム積立を利用すれば、毎月100円以上1円単位の少額から投資信託を積立できるため、少額からコツコツ投資を継続したい人におすすめだ。
特定の取引によってPontaポイントが貯まり、貯まったPontaポイントは1ポイント単位で投資信託やプチ株(単元未満株)の購入資金に充てられる。
au PAYカードで投資信託の積み立てを行うと、最大1%がポイント還元される。さらに、auマネ活プランの対象となる場合はポイント還元率が12ヶ月間限定で最大3%にアップする。
カード名 | ポイント還元率 |
---|---|
au PAYカード | 1.0% |
au PAYゴールドカード | 0.5% |
新NISA口座を選ぶ時のポイント|銀行と証券会社を比較


自分に合った新NISA口座を選ぶことは、資産運用の成功の鍵となる。
ここでは、どのような点に注目して口座を選ぶべきかを解説していく。
「ネット証券」「対面証券」「銀行」それぞれを代表する具体的な口座の特徴についても比較してまとめていくので、ぜひ参考にしてみてほしい。
投資信託のラインナップ
新NISAで基本となるのが「投資信託」だ。
つみたて投資枠だけでなく成長投資枠でも投資が可能で、初心者でも手軽に分散投資が行えるため、リスクを抑えながら投資を続けやすい。
初心者の場合は、どのくらい投資信託の取り扱いが豊富かをあらかじめチェックしていこう。
カテゴリ | 金融機関名 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
---|---|---|---|
ネット証券 | SBI証券 | 271本 | 1,351本 |
楽天証券 | 251本 | 1,324本 | |
マネックス証券 | 258本 | 1,233本 | |
松井証券 | 257本 | 1,168本 | |
三菱UFJ eスマート証券 | 251本 | 1,155本 | |
対面証券 | 野村證券 | 20本 | 474本 |
SMBC日興証券 | 154本 | 546本 | |
大和証券 | 36本 | 200本 | |
みずほ証券 | 12本 | 75本 | |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 28本 | 276本 | |
銀行 | 三菱UFJ銀行 | 24本 | 394本 |
三井住友銀行 | 4本 | 97本 | |
みずほ銀行 | 16本 | 129本 | |
りそな銀行 | 19本 | 100本 |
2025年3月6日時点で、つみたて投資枠の対象となる投資信託の数は全体で319本だ。
ネット証券では、このうちの多くを取り扱っていることがわかる。
証券会社によって若干の取り扱い数の差はあるが、それほど気にならない程度だろう。



選べる投資信託が多いほど、自分の目的やリスク許容度に合った商品を見つけやすくなります。ネット証券なら幅広い選択肢の中から比較・検討ができるため、無理なく自分に合った長期運用を始められるでしょう。
一方、対面証券や銀行ではかなり取り扱い数が減ってしまう。100本以上の対象商品を取り扱っているのはSMBC日興証券のみという結果となった。
個別株の取り扱い
成長投資枠での株式投資を検討している場合、個別株の取り扱いがあるかも確認しておこう。
カテゴリ | 金融機関名 | 個別株の取り扱い | NISAでの単元未満株 |
---|---|---|---|
ネット証券 | SBI証券 | 〇 | 〇 |
楽天証券 | 〇 | 〇 | |
マネックス証券 | 〇 | 〇 | |
松井証券 | 〇 | 〇 | |
三菱UFJ eスマート証券 | 〇 | 〇 | |
対面証券 | 野村證券 | 〇 | 〇 |
SMBC日興証券 | 〇 | △(買い増し・売却のみ) | |
大和証券 | 〇 | △(買い増し・売却のみ) | |
みずほ証券 | 〇 | △(買い増し・売却のみ) | |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 〇 | △(買い増し・売却のみ) | |
銀行 | 三菱UFJ銀行 | × | × |
三井住友銀行 | × | × | |
みずほ銀行 | × | × | |
りそな銀行 | × | × |
個別株を取り扱いできるのは証券会社のみとなっているため、銀行では個別株を購入できない。
なお、日本の上場株式であればどの証券会社でも基本的に好きな銘柄を購入できるが、米国株式の場合は証券会社によって購入できる銘柄や価格が変わってくることがあるため注意しよう。
また、単元未満株の取引はネット証券の方が適している。対面証券会社の場合は、単元株にするための買い増しまたは売却しかできないケースも多いため注意しよう。



身近な企業に投資できる面白さがある個別株は、投資のモチベーションも高まりやすいはず。ネット証券なら少額から始められる単元未満株も取引できるため、初心者でも挑戦しやすく、投資の幅も広がります。
手数料
長期的に投資を継続する上では、運用コスト=手数料の安さも重要だ。
なるべく手数料の安い金融機関で取引することで、投資効率も上げやすくなる。
カテゴリ | 金融機関名 | つみたて投資枠(投資信託) | 成長投資枠 | |
---|---|---|---|---|
投資信託 | 個別株 | |||
ネット証券 | SBI証券 | 無料 | 無料 | 無料 |
楽天証券 | ||||
マネックス証券 | ||||
松井証券 | ||||
三菱UFJ eスマート証券 | ||||
対面証券 | 野村證券 | 有料 | 有料 | |
SMBC日興証券 | ||||
大和証券 | ||||
みずほ証券 | ||||
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | ||||
銀行 | 三菱UFJ銀行 | 取り扱いなし | ||
三井住友銀行 | ||||
みずほ銀行 | ||||
りそな銀行 |
つみたて投資枠での投資信託購入時の手数料は、原則として「無料」となっている。
ただし、信託報酬など運用会社に支払うコストは銘柄によって異なるため、あらかじめ確認しておこう。
成長投資枠での投資信託の購入時手数料は、ネット証券では無料、対面証券では有料となっているケースが多い。
銘柄によっては購入時手数料が3%を超えるものもあるため、余分な運用コストとならないかは前もってチェックしておこう。



同じ銘柄を買うなら、手数料が安い方が将来のリターンに直結します。特に毎月積み立てをする場合、その差が数年後に大きな差となって現れることもあります。
クレカ積立・投資信託保有ポイント
ネット証券の多くは、特定のクレジットカードでの積立投資でポイントを還元するサービスを提供している。
自分の持っているクレジットカードと相性の良い証券会社を選ぶと、コツコツ積立投資を続けるだけでポイントもお得に貯まっていく。



ポイントが貯まる仕組みがあると、“おまけ感覚”で楽しめるので無理なく投資を継続しやすくなります。普段使っているカードとの相性も見逃せませんし、家計の中で自然に投資を習慣化できる点も魅力です。
また、特定の投資信託を保有しているだけでポイントが貯まっていくサービスを提供する証券会社も存在する。
カテゴリ | 金融機関名 | クレカ積立対象カード | 投資信託保有ポイント |
---|---|---|---|
ネット証券 | SBI証券 | 三井住友カード | Vポイント他 |
楽天証券 | 楽天カード | 楽天ポイント | |
マネックス証券 | dカード、マネックスカード | dポイント | |
松井証券 | JCBカード※2025年5月から | 松井証券ポイント | |
三菱UFJ eスマート証券 | au PAYカード | Pontaポイント | |
対面証券 | 野村證券 | ― | ― |
SMBC日興証券 | ― | ― | |
大和証券 | ― | ― | |
みずほ証券 | ― | ― | |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | ― | ― | |
銀行 | 三菱UFJ銀行 | ― | Pontaポイント |
三井住友銀行 | ― | ― | |
みずほ銀行 | ― | ― | |
りそな銀行 | ― | りそなポイント |
カードによっては、3%前後のポイント付与率も見込めるため、積極的にクレカ積立を活用するのがおすすめだ。
また、よく利用するポイントを提供する証券会社を選ぶことで、日々のポイ活も捗りやすくなるだろう。
新NISAの口座開設の流れ


新NISAを利用するためには、金融機関で専用の口座を開設する必要がある。
ここでは、新NISA 口座の開設までの流れを紹介していく。
証券会社の選択
まずは、口座を開設する証券会社を選ぼう。
総合口座は複数の証券会社でも開設可能だが、NISA口座は1人につき1口座までと定められているため、よく吟味して検討しよう。
証券会社によっては口座開設キャンペーンを実施しているところもあるため、複数の証券会社で迷った場合は、キャンペーンやサービスなども参考にするのがおすすめだ。



金融機関の変更には手間と時間がかかるため、サービス内容やサポート体制、将来的な使いやすさも含めて比較しましょう。取扱商品の豊富さやアプリの操作性なども、長く使う上で意外と重要なポイントです。
口座開設の申し込み
口座開設を行う証券会社を決めたら、総合口座およびNISA口座の申し込みを行う。
具体的な手続き方法は証券会社によって異なるが、一般的に以下のような手続きを求められることが多い。
- メールアドレスの入力
- 住所や連絡先の入力
- 各種規約の確認
- 口座開設方法の選択
「同時にNISA口座を開設する」という項目がある場合は、忘れないようにしっかりとチェックを行おう。
なお、すでに口座を持っている証券会社でNISA口座を開く場合は、自分の証券口座にログインした上で「NISA口座開設」というメニューから、画面の指示に従って手続きを進めていこう。
必要書類の提出
オンラインで口座開設・本人確認を行う場合、マイナンバー確認書類や本人確認書類の写真をアップロードして提出するのが一般的だ。
必要書類を準備して、所定の方法で本人確認書類の提出を行おう。
ネット証券の多くは、マイナンバーカードとスマートフォンがあれば、本人確認手続きを一度で終わらせ、すぐに口座開設手続きを完了できる。
スマートフォンを持っていない場合や、所定の書類を保有していない場合、自宅への郵送物の受け取りを持って本人確認手続きが完了となることもある。
口座開設完了通知の受領
提出した書類の審査が完了したらメール等で口座開設完了通知が届けられる。
取引パスワードを入力して、早速自分の証券口座にログインしてみよう。画面の指示に従って初期設定を行えば、すぐに取引を始められる。
ただし、この時点ではNISA口座は仮開設という形になっている点に注意が必要だ。
取引後に税務署から「開設不可」と判断された場合、仮開設期間中に購入した分は課税口座に移管されてしまう。
新NISA口座は途中で変更も可能


新NISA口座は、一度開設した後も閉鎖や変更の手続きを行える。
ただし、注意したいポイントもいくつかあるのでチェックしていこう。
新NISA口座の基礎知識
新NISAは2024年からスタートした非課税投資制度だ。従来のNISA制度と異なり、成長投資枠とつみたて投資枠の2階建て構造が特徴だ。
年間投資上限額は合計360万円で、そのうち成長投資枠が240万円、つみたて投資枠が120万円となっている。
さらに新NISAでは、生涯投資上限額が1,800万円に設定されており、そのうち成長投資枠の上限は1,200万円となっている。運用益や配当金が非課税となるため、長期的な資産形成に適した制度である。
新NISA口座は1人につき1口座しか持てないため、複数の金融機関で同時に開設することはできない。
成長投資枠をA証券、つみたて投資枠をB証券といったように投資枠ごとの使い分けも不可となっている。
新NISAの途中変更は年1回可能
新NISA口座は、原則として1年に1回だけ他の金融機関へ変更することが認められている。
例えば、2025年にA証券で新NISA口座を開設したあと、2026年からはB証券に切り替えたいという場合、その年1月1日からB証券で新たに非課税投資を開始することができる。
ただし、NISA口座の変更手続きを行っても、その年すでに旧口座で投資を行っていた場合、その年の間は新しい口座での非課税投資は行えない点に注意が必要だ。
つまり、口座変更を行う場合、変更先での非課税投資は翌年からとなる。
そのため、非課税枠が無駄になってしまわないよう、投資や口座変更のタイミングには留意するのをおすすめする。
また、口座変更にあたっては、変更先の金融機関で新たに開設手続きを行う必要がある。
「勘定廃止通知書」や「非課税口座廃止通知書」などの書類を前の金融機関から受け取り、新たな証券会社に提出する必要があることも認識しておこう。



せっかくの非課税枠を無駄にしないためにも、変更のタイミングはとても重要です。1年の途中で判断するのではなく、年初に向けた早めの準備が安心。計画的な運用を心がけることが将来の安心に繋がります。
新NISA口座の変更手続き
新NISA口座の変更には、以下のステップを踏む必要がある。
現在の金融機関にて口座廃止の申請を行う
「非課税口座廃止届出書」を提出し、廃止処理を依頼する。証券会社によってはWeb上で手続きできる場合もある。
「非課税口座廃止通知書」の発行を受ける
廃止手続き後、証券会社から「非課税口座廃止通知書」が郵送またはオンラインで発行される。この書類が変更手続きに必要となるため、大事に保管しておこう。
新たに口座を開設したい金融機関で申し込みを行う
変更先の金融機関で新NISA口座の開設手続きを行い、「非課税口座開設届出書」とともに、元の証券会社から発行された「非課税口座廃止通知書」を提出する。
税務署の審査に通過する
提出された情報を基に税務署が確認を行い、問題がなければ新しいNISA口座の開設が完了する。審査には数週間かかる場合があるため、時間に余裕をもって申請することが望ましい。
NISA口座の変更手続き自体はそれほど難しくないが、書類のやり取りや審査期間を考慮すると、早めに準備を進めるのが賢明である。
自分におすすめの新NISA口座を選んで投資を始めよう


新NISA制度は、長期的な資産形成を支援するうえで非常に有利な非課税制度であるだけでなく、自分に合った金融機関を選ぶことで、より快適かつ効率的な運用が可能になる。
証券会社ごとに手数料体系や取扱商品の豊富さ、投資サポートの充実度には大きな違いがあるため、口座選びは非常に重要だ。
本記事で紹介した5つのおすすめ口座はいずれも、新NISAのための口座として評価が高く、多様なニーズに応えられるラインナップとなっている。
口座を選ぶ際には「投資信託のラインナップは十分か」「クレカ積立は使いやすいか」「手数料体系はどうなっているか」といった点もチェックした上で、自分に適した証券口座を選択しよう。
本記事を参考にしながら、自分にぴったりの新NISA口座を見つけて、早速投資に挑戦してみてはいかがだろうか。



初心者にとっては、迷ったときにすぐ相談できる窓口や、アプリの使いやすさなども重要なポイントです。
快適に使える環境が投資を続けるモチベーションにもなり、無理なく投資を継続できるでしょう。