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新NISAのおすすめ銘柄【2025年最新版】買うべき銘柄はこれ!

この記事で解決できるお悩み
  • 新NISAで買う銘柄が決められない
  • 人気の銘柄が知りたい
  • 新NISAで投資する銘柄をどうやって選ぶのか知りたい

株式や投資信託の利益が非課税となる新NISAは、2024年のスタートから大きく注目を集めている。

しかし「新NISAを始めてみたいけれど、どの銘柄を選べば良いか分からない」と悩んでいる方も多いだろう。

本記事では、安定運用におすすめのインデックスファンドや積極運用に向いているアクティブファンド、ニーズ別のおすすめファンドなどを厳選して紹介する。

また、新NISAにおすすめのネット証券や銘柄選びのポイントも併せて解説するので、ぜひ本記事を参考に新NISAの投資先を選んでみよう。

目次

迷ったらつみたて投資枠から銘柄を選ぶのがおすすめ

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの非課税投資枠が設けられている。

それぞれの枠で購入できる銘柄が異なっており、銘柄選びに迷ったときはつみたて投資枠から選ぶことを推奨する。

ここでは、つみたて投資枠・成長投資枠の対象銘柄について解説し、銘柄選びの際につみたて投資枠の銘柄から選ぶべき理由を紹介していく。

つみたて投資枠の対象銘柄

つみたて投資枠の対象銘柄の基準は以下の通りだ。

  • 信託契約期間が無期限または20年以上
  • ヘッジ目的等以外の目的でデリバティブ取引による運用を行わない
  • 毎月分配型でない
  • 販売手数料は0%(ノーロード)で信託報酬は低水準
  • インデックス運用の投資信託は金融庁がインデックス(日経平均株価、S&P500など)を指定
  • アクティブ運用の投資信託は継続して投資家に支持・選択されるもの(純資産額50億円以上、運用実績5年以上など)

上記のような要件を満たした上で金融庁に届出が行われた銘柄が、つみたて投資枠で購入できる銘柄となる。「長期・積立・分散」の投資に適したファンドが厳選されていることが特徴だ。

つみたて投資枠の銘柄のカテゴリー別分類

つみたて投資枠の対象銘柄は以下の分類でカテゴリーが分けられる。

  • 投資対象の国・地域
  • 投資対象の資産クラス
  • 公募投信・ETF

まず、投資対象の地域が国内と海外のどちらであるかで分類される。

国内・海外の両方に投資するファンドもあり、一般的な傾向としては海外の比率が大きい方がリスクが大きいと言えるため頭に入れておこう。

また、投資対象の資産クラス(株式や債券など)でも分類される。株式のみで運用が行われるファンドもあれば、株式・債券・REITなどがミックスされたファンドもある。

一般的には株式のみのファンドの方がリスクが大きく、債券やREITの比率が大きい方がリスクは軽減される傾向にあることを理解しておくと良い。

さらに、不特定多数の投資家に向けて販売される「公募投信」と証券取引所に上場する「ETF(上場投資信託)」という分類もできる。

つみたて投資枠の対象となる銘柄はほとんどが公募投信だが、2025年3月6日時点で8本のETFがつみたて投資枠で取引可能だ。

カテゴリー別の銘柄の種類を踏まえた上で、自分に合った投資先を見極めよう。

つみたて投資枠の銘柄をおすすめする理由

つみたて投資枠の銘柄を推奨する理由として「厳選された商品ラインナップから選べる」という点が挙げられる。

自分で選ぶ手間が省けるだけでなく、比較的安定したリターンを期待できる銘柄から選べることがポイントだ。

同じ新NISAの成長投資枠の場合、対象の銘柄は「信託期間が20年以上である」「毎月分配型でない」などの基準を満たしていれば購入できるため、対象銘柄数が非常に多い。

つみたて投資枠の対象銘柄数(2025年3月6日時点)が319本であるのに対し、成長投資枠の対象銘柄数(2025年3月31日時点)は2,000本を超えている。

選択肢が限られている分、つみたて投資枠の方が銘柄を選びやすいだろう。

また、つみたて投資枠は金融庁の基準を満たした「長期・積立・分散」の投資に適した銘柄のみが厳選されている。

低コストで長期運用をしやすく、リスク水準も比較的低い銘柄ばかりとなっているため、安定したリターンを狙いやすいことが特徴だ。

このように、厳選された比較的安全性の高い銘柄に投資できることがつみたて投資枠の対象商品から選ぶべき理由である。

新NISA(つみたて投資枠)のおすすめインデックスファンド|まずは安定運用から

まず、インデックスファンドのおすすめ銘柄について解説していく。

インデックスファンドとは、日経平均株価やS&P500などの指数との連動を目指して運用される仕組みの投資信託だ。

比較的値動きが落ち着いていることが多いため、投資経験が少ない方におすすめなのがインデックスファンドである。

ここでは以下の5つのファンドについて紹介する。

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • たわらノーロード先進国株式
  • eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

それぞれの銘柄について特徴を紹介するので、ぜひ参考にして自分に合った投資先を見つけ出そう。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、三菱UFJアセットマネジメントから提供されているインデックスファンドだ。

世界最大の規模を誇る米国株式市場の大型株に投資できることが特徴の商品である。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基本的な特徴は以下の表の通りだ。

スクロールできます
投資対象/連動する指数海外株式/S&P500指数(配当込み、円換算ベース)
信託報酬年率0.08140%(税込)
純資産総額(2025年4月2日時点)65,553.39億円
騰落率(2025年4月2日時点)1年:+7.23%5年:+238.55%

成長性が期待できる米国株に低コストで投資できるため、個人投資家から高い人気を集めているファンドである。

投資先も約500社に分散されており、リスクを抑えやすいことも魅力として挙げられる。直近5年で高いリターン実績があり、今後のさらなる成長性にも期待できるだろう。

「米国の成長性に期待している」「米国市場の大型株に分散投資をしたい」という方は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)への投資がおすすめだ。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、三菱UFJアセットマネジメントから提供されているインデックスファンドだ。

日本を含む先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指して運用されるため、全世界の株式に広く分散投資を行えることが特徴の商品である。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基本的な特徴は以下の表の通りだ。

スクロールできます
投資対象/連動する指数国内外株式/MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
信託報酬年率0.05775%(税込)
純資産総額(2025年4月2日時点)54,518.79億円
騰落率(2025年4月2日時点)1年:+6.89%5年:+196.33%

安定的なリターンを期待できる先進国に加え、大きな成長性が見込まれる新興国にも投資できることが本ファンドの強みである。

全世界に広く分散されているためリスクを抑えやすく、低コスト・低リスクで長期的なリターンを狙える。直近5年のリターンも大きく、個人投資家からも高い人気を集めている商品だ。

「全世界に分散して投資したい」「コストを抑えて長期的に運用したい」という方は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)への投資をおすすめする。

楽天・全米株式インデックス・ファンド

楽天・全米株式インデックス・ファンドは、楽天投信投資顧問から提供されているインデックスファンドだ。

米国株式市場のほとんどをカバーできるため、米国への投資を検討している方に向いている。

楽天・全米株式インデックス・ファンドの基本的な特徴は以下の表の通りだ。

投資対象/連動する指数海外株式/CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)
信託報酬年率0.162%(税込)
純資産総額(2025年4月2日時点16,915.45億円
騰落率(2025年4月2日時点)1年:+5.95%5年:+230.40%

世界経済をリードする米国の株式を広く網羅しており、大型株だけでなく中小型の株式も投資対象に含まれている。

米国の経済成長に伴ってリターンを得ることができ、引き続き高い収益を期待できる銘柄だ。直近5年のリターンも大きく、実績も十分である。

「米国の経済成長に期待を寄せている」「中小型銘柄も含めて投資したい」という方は、楽天・全米株式インデックス・ファンドへの投資がおすすめだ。

たわらノーロード先進国株式

たわらノーロード先進国株式は、アセットマネジメントOne株式会社から提供されているインデックスファンドだ。日本を除く世界の主要先進国の株式に投資できることが特徴の商品である。

たわらノーロード先進国株式の基本的な特徴は以下の表の通りだ。

投資対象/連動する指数海外株式/MSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)
信託報酬年率0.09889%(税込)
純資産総額(2025年4月2日時点)7,315.32億円
騰落率(2025年4月2日時点)1年:+7.19%5年:+217.44%

投資対象の約7割はアメリカとなっているが、イギリスやカナダ、スイス、フランスなどにも投資されており、主要先進国に広く分散されている。

リスクを抑えて比較的安定したリターンを期待できるため、投資経験が少ない初心者でも投資しやすい銘柄だ。直近5年でのリターンも高く、今後も引き続きリターンを期待できるだろう。

「先進国に分散投資をしたい」「低リスクで安定したリターンを狙いたい」という方は、たわらノーロード先進国株式への投資がおすすめだ。

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は、三菱UFJアセットマネジメントから提供されているインデックスファンドだ。

日本国内の株式市場に上場する大型銘柄に投資できることが特徴の商品である。

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の基本的な特徴は以下の表の通りだ。

投資対象/連動する指数国内株式/日経平均株価(日経225)(配当込み)
信託報酬年率0.143%(税込)
純資産総額(2025年4月2日時点)1,623.05億円
騰落率(2025年4月2日時点)1年:-8.98%5年:+114.75%

日経平均株価は日本を代表する企業の株価を指数化したものであり、国内の有名企業ばかりで構成されている。

日本経済を牽引する企業に広く分散投資を行えることが特徴の銘柄だ。直近1年のリターンはマイナスとなっているが、5年前から運用していた場合は大きくプラスとなっている。

「日本の経済成長に期待したい」「為替変動の影響を受けにくい日本株に投資したい」という方は、eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)への投資がおすすめだ。

新NISA(つみたて投資枠)のおすすめアクティブファンド|慣れてきたら積極運用も

次に、つみたて投資枠で購入できるおすすめのアクティブファンドを紹介していく。

アクティブファンドとは、日経平均株価やS&P500などの指数を上回るリターンを目指して運用される仕組みの投資信託だ。

インデックスファンドでの運用に慣れ、積極的に運用を目指したい方におすすめなのがアクティブファンドである。

ここでは以下の5つのファンドについて紹介する。

  • フィデリティ・米国優良株・ファンド
  • ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)
  • iTrust日本株式
  • 日経平均高配当利回り株ファンド
  • 大和住銀DC国内株式ファンド

それぞれの銘柄について特徴を紹介するので、ぜひ参考にして自分に合った銘柄を探し出そう。

フィデリティ・米国優良株・ファンド

フィデリティ・米国優良株・ファンドは、フィデリティ投信から提供されているアクティブファンドだ。

信託財産の成長を図ることを目標に国際的な優良企業や将来の優良企業に投資を行っていることが特徴の商品である。

フィデリティ・米国優良株・ファンドの基本的な特徴は以下の表の通りだ。

スクロールできます
投資対象海外株式
信託報酬年率1.639%(税込)
純資産総額(2025年4月2日時点)1,642.3億円
騰落率(2025年4月2日時点)1年:+7.05%5年:+236.49%

本ファンドは世界経済をリードする米国のトップ企業や革新的な成長企業のなかでも、持続的な競争力を持ち長期的な利益成長が期待される優良企業を厳選している。

今後もリターンを期待できる優良銘柄に投資できることが特徴だ。また、運用実績は25年を超えているため信頼して投資できるだろう。

「米国の優良企業に投資したい」「実績のあるファンドに投資したい」という方は、フィデリティ・米国優良株・ファンドへの投資がおすすめだ。

ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)

ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)は、ブラックロック・ジャパンから提供されているアクティブファンドだ。

各企業のESGに着目しながら、先進国の企業または先進国に主要な業務基盤がある企業の株式等に投資している。

ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)の基本的な特徴は以下の表の通りだ。

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投資対象海外株式
信託報酬年率0.7608%(税込)
純資産総額(2025年4月2日時点)185.81億円
騰落率(2025年4月2日時点)1年:+5.64%5年:+202.46%

近年は「環境」「社会」「企業統治」の切り口から分析して投資先を選定する「ESG投資」が注目を集めている。

本ファンドでは最新のテクノロジーを駆使してESGと投資収益の両方に着目したポートフォリオを構築しており、リターンもしっかりと狙えるファンドだ。

リターンの実績も十分にあり、今後の収益性にも期待できる銘柄となっている。

「ESG投資に興味・関心がある」「ESGへの配慮と投資収益を両立したい」という方は、ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)がおすすめだ。

iTrust日本株式

iTrust日本株式は、ピクテ・ジャパンから提供されているアクティブファンドだ。

日本国内のナンバーワン企業に投資することを方針に掲げており、中長期的に高い利益成長が期待できる銘柄を厳選して投資している。

iTrust日本株式の基本的な特徴は以下の表の通りだ。

スクロールできます
投資対象国内株式
信託報酬年率0.913%(税込)
純資産総額(2025年4月2日時点)76.09億円
騰落率(2025年4月2日時点)1年:-3.50%5年:+14.46%

本ファンドは優れたブランド力や技術力、商品・サービス開発力、マーケティング力で業界トップシェアを誇る企業または今後それが期待される企業に投資している。

他社を圧倒する参入障壁により高い競争優位性を誇る企業に投資されることが特徴だ。

直近の日本の株式市場の低迷に影響を受けてリターン実績は伸び悩んでいるが、今後のリターンに期待できるだろう。

「国内のナンバーワン企業に投資をしたい」「競争優位性が高い銘柄に資金を投じたい」という方は、iTrust日本株式への投資をおすすめする。

日経平均高配当利回り株ファンド

日経平均高配当利回り株ファンドは、三菱UFJアセットマネジメントから提供されているアクティブファンドだ。

日経平均株価採用銘柄のなかから、予想配当利回りの上位30銘柄に投資を行うことが特徴の商品である。

日経平均高配当利回り株ファンドの基本的な特徴は以下の表の通りだ。

スクロールできます
投資対象国内株式
信託報酬年率0.693%(税込)
純資産総額(2025年4月2日時点)1,775.02億円
騰落率(2025年4月2日時点)1年:-2.41%5年:+204.12%

本ファンドは国内の大企業で構成される日経平均株価採用銘柄のなかで、安定した配当金を支払っている企業に投資できる。

配当金を安定して支払うためには業績の安定性も重要となるため、堅調な業績で推移する企業に間接的に投資できることが特徴だ。

直近1年のリターンはマイナスだが、5年で見るとしっかりとリターンが出ており、今後のリターンにも期待できる。

「高配当銘柄に投資したい」「業績の安定性が高い銘柄に資金を投じたい」という方は、日経平均高配当利回り株ファンドへの投資がおすすめだ。

大和住銀DC国内株式ファンド

大和住銀DC国内株式ファンドは、三井住友DSアセットマネジメントから提供されているアクティブファンドだ。

日本国内の株式を主要な投資対象とし、収益性・成長性を勘案したアクティブ運用によって信託財産の長期的な成長を目指している。

大和住銀DC国内株式ファンドの基本的な特徴は以下の表の通りだ。

スクロールできます
投資対象国内株式
信託報酬年率1.045%(税込)
純資産総額(2025年4月2日時点)734.49億円
騰落率(2025年4月2日時点)1年:+1.70%5年:+178.30%

本ファンドは本来の企業価値よりも割安な銘柄に注目して投資を行い、中長期的なリターンを目指している。

直近5年でのリターンも優れており「R&Iファンド大賞」を4年連続で受賞していることが特徴だ。運用実績は約18年と長く、信頼できるファンドと言えるだろう。

「割安銘柄に注目するファンドに投資したい」「信頼できる実績があるファンドを選びたい」という方は、大和住銀DC国内株式ファンドへの投資がおすすめだ。

【ニーズ別】新NISAのおすすめファンド

次に、運用ニーズ別に新NISAのおすすめファンドを紹介していく。ここでは、以下のニーズに対応できるファンドを紹介する。

  • とにかくコストを抑えたい
  • 色々な資産クラスや地域に投資したい
  • リスクを取ってリターンを狙いたい
  • 長期目線で安定的に資産を増やしたい

ぜひ参考にして自分に合ったファンドを探し出そう。

とにかくコストを抑えたい

とにかくコストを抑えて運用したい方は以下のファンドがおすすめだ。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slimシリーズのファンドは「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」という方針で運用されている。

いずれも極めて低いコスト水準で運用されており、手数料負担を抑えたい方におすすめのファンドだ。

信託報酬はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が年率0.05775%(税込)、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が年率0.08140%(税込)となっている。

いずれも年率0.1%を下回る水準となっており、長期的に運用を続けてもコストの負担を小さく抑え込める。

「低コストの商品を選びたい」「保有期間中のコスト負担を抑えたい」という方は、eMAXIS Slimシリーズの商品がおすすめだ。

色々な資産クラスや地域に投資したい

色々な資産クラス・地域に投資をしたい方は以下のファンドがおすすめだ。

  • 〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

いずれもバランス型ファンドであり、複数の資産クラス・地域にバランス良く分散投資できることが特徴として挙げられる。

均等な投資割合を維持するように運用されるため、価格が変動してもバランスを保ったまま運用を行える点が強みのファンドだ。

〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は国内と先進国の株式・債券の4資産に投資を行う。

一方のeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は国内と先進国の株式・債券・REITに加え、新興国の株式・債券にも投資するファンドだ。

より多くの資産クラス・地域への投資をしたいのであれば、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)が適している。

「資産クラス・地域をしっかり分散させたい」「さまざまな投資先にバランス良く投資したい」という方は、上記2つの商品を検討してみよう。

リスクを取ってリターンを狙いたい

多少のリスクを取ってでもリターンを狙いたいという方は以下のファンドがおすすめだ。

  • フィデリティ・米国優良株・ファンド
  • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

フィデリティ・米国優良株・ファンドは、国際的な優良企業や将来の優良企業である米国株への投資で高いリターンを目指すファンドだ。

アクティブファンドであるため多少のリスクは伴うが、その分期待できるリターンも大きい。運用実績も25年を超えており、信頼できるファンドと言えるだろう。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、新興国の株式市場の値動きに連動する成果を目指すインデックスファンドだ。

先進国に比べて政治や経済でのリスクが大きいが、今後の大きな経済成長によるハイリターンを期待できる点が新興国株式の魅力である。

新興国の経済成長を期待している方に適したファンドとなっている。

「ある程度のリスクは許容できる」「大きなリターンを目指したい」という方は、上記2つのファンドを検討してみると良いだろう。

長期目線で安定的に資産を増やしたい

長期目線で安定的なリターンを目指したいという方は以下のファンドがおすすめだ。

  • SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド
  • eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンドは、日本を含む全世界の債券に投資を行うファンドだ。

債券は株式などに比べるとリターンの値動きが安定しており、さらに全世界に広く分散されていることから長期的に安定したリターンを狙える。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックスは、主として日本を除く世界主要国の公社債に投資を行うファンドだ。

比較的安定した先進国の債券に分散投資できるため、堅実なリターンを期待できることが特徴として挙げられる。

いずれもつみたて投資枠の対象にはなっていないが、成長投資枠であれば購入可能だ。

「債券に分散投資をしたい」「長期的に安定したリターンを獲得したい」という方は、上記2つの商品を検討してみると良いだろう。

新NISAを始めるなら!おすすめのネット証券5選

新NISAをこれから始めたいのであれば以下のネット証券がおすすめだ。

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • マネックス証券
  • 松井証券
  • 三菱UFJ eスマート証券

それぞれのネット証券の特徴を解説していくので、自分に合った証券会社を選んで口座開設手続きを進めよう。

SBI証券

SBI証券は、個人投資家から高い支持を集める大手ネット証券である。SBIグループの証券口座開設数は国内初の1,400万を突破しており、多くのユーザーから愛されている証券会社だ。

SBI証券では、2025年3月10日時点でつみたて投資枠の対象銘柄数が271本、成長投資枠の対象銘柄数が1,351本と豊富な商品ラインナップを取り揃えている。

原則すべて購入時手数料が無料であり、業界トップクラスのラインナップから自分に合った銘柄を探せる。また、SBI証券では三井住友カード・Oliveでのクレカ積立が可能だ。

カード利用金額などに応じて最大3%のVポイントが付与されるため、資産形成とともにポイントを貯められる。貯めたポイントで株式や投資信託を購入することもできる。

「豊富なラインナップから投資先を選びたい」「三井住友カード・Oliveを使っている」という方は、SBI証券での口座開設がおすすめだ。

楽天証券

楽天証券は、SBI証券と並んで個人投資家から人気を集める大手ネット証券である。

2024年1月〜6月の口座開設時のアンケートによると投資未経験者の割合が83.4%となっており、始めての方でも安心して利用できる証券会社だ。

楽天証券のNISAでは、国内株式や米国株式、海外ETF、投資信託の取引手数料や為替手数料が無料となっている。業界最安水準の手数料により、コストを抑えた取引を実現できることが特徴だ。

また、楽天カード・楽天キャッシュでの投信積立で楽天ポイントが還元されることも魅力として挙げられる。

対象のファンドを保有していれば残高に応じてポイントが進呈され、貯めたポイントで投資信託や株式を購入できる。

「なるべくコストを抑えて取引したい」「普段から楽天関連のサービスを利用している」という方は、楽天証券での口座開設を検討してみよう。

マネックス証券

マネックス証券は、米国株や中国株に強い大手ネット証券だ。特に米国株は5,000銘柄を取り扱っており、大型株から中小型株まで幅広く取り揃えていることが魅力の証券会社である。

マネックス証券では、NISAでのすべての取引(日本株・米国株・中国株・投資信託)の売買手数料が無料となっている。

非課税メリットがあるNISAの取引を低コストで行えることが大きな特徴だ。

また、dカードによるクレカ積立に対応しており、毎月の積立額に対して最大3.1%のdポイントが還元される。

さらに投資信託の保有残高に応じて毎月ポイントが付与されるため、効率良くポイントを貯めながら資産形成を行える点もマネックス証券の魅力だ。

「米国株への投資を検討している」「dポイントを普段から貯めている」という方は、マネックス証券を利用してみてはいかがだろうか。

松井証券

松井証券は、他社にはない独自のサービスで人気を集めるネット証券である。サポートやツールの充実度が高く、これから資産形成を始める方でも利用しやすいことが特徴の証券会社だ。

松井証券では、簡単な8つの質問に答えるだけで最適な資産配分を提案してくれるロボアドバイザー「投信工房」が提供されている。

金融や資産運用に関する知識がなくても、自分にぴったりの投資先で運用を行える点が魅力のサービスだ。

また、銘柄探しや取引タイミングなどを相談できる「株の取引相談窓口」を設けていることも特徴として挙げられる。

自己判断での取引が基本となるネット証券では珍しいサービスであり、専門のオペレーターから投資判断に役立つ情報を得られる。

「最適な資産配分を知りたい」「初めての資産形成で不安な点が多い」という方は、松井証券の利用がおすすめだ。

三菱UFJ eスマート証券

三菱UFJ eスマート証券は、大手金融グループの三菱UFJフィナンシャル・グループに属するネット証券である。以前までは「auカブコム証券」の名で個人投資家から親しまれていた。

三菱UFJ eスマート証券では、NISAによる現物株式・プチ株・米国株式・投資信託の取引手数料が無料となっている。

1株単位で購入できる「プチ株」も手数料を負担せずに利用できるため、少額からNISAを利用しやすい点が魅力だ。

また、au PAYカード決済で投信積立を行うと、毎月の積立金額の1%分のPontaポイントが付与される。

貯めたポイントで投資信託やプチ株を購入できる点も三菱UFJ eスマート証券の強みだ。

「大手金融グループの安心感を魅力に感じる」「普段Pontaポイントを貯めている」という方は、三菱UFJ eスマート証券の利用を検討してみると良いだろう。

新NISAの銘柄はどう選ぶ?

ここまで新NISAのおすすめ銘柄などを紹介してきたが、実際に自分に合った銘柄はどのように選べば良いのだろうか。

自分の投資目的に合った運用戦略を構築するためにも、銘柄選びのポイントを押さえておこう。

ここでは銘柄を選ぶ上で見るべきポイントや資産運用のプロへの相談について解説していく。

銘柄を選ぶ上で見るべきポイント

銘柄を選ぶ際、以下の3つのポイントをチェックしておきたい。

  • リスク・リターンのバランス
  • 信託報酬
  • 過去のパフォーマンス

まず、対象の銘柄がどの程度のリスク・リターンのバランスとなっているかをチェックしておこう。

金融商品はリスクが大きいほど値動きが激しくなり、期待できるリターンが大きくなる反面、大きな損失を抱える危険性も伴う。

自分がどの程度のリスクまで許容できるのかを踏まえ、無理なく運用できるリスク水準の銘柄を選択しよう。また、投資信託の信託報酬についても確認しておきたい。

信託報酬は商品を保有している間に発生し続けるコストであるため、似たような仕組みの商品であれば信託報酬が低い商品を選ぶことが大切だ。

投資したい資産クラス・地域で運用されている商品をいくつか比較し、信託報酬が安いファンドを選ぼう。

そして、アクティブファンドを選ぶ場合は過去のパフォーマンスも調べておこう。

アクティブファンドは運用を行う「ファンドマネージャー」の手腕によってパフォーマンスが影響されやすい。

過去の実績からファンドマネージャーの実力を見極め、信頼できるかどうかを見極めよう。

なお、アクティブファンドのパフォーマンスを評価する際は、インデックスファンドとの相対評価をおすすめする。

いくらプラスのリターンとなっていても、低コストで運用できるインデックスファンドよりもリターンが低ければアクティブファンドを選ぶメリットがほとんどないためだ。

「インデックスファンドに比べて高いリターンを出しているかどうか」という観点で優良なアクティブファンドを見極めよう。

銘柄選択に迷ったらプロへの相談もおすすめ

銘柄選択のポイントを解説してきたが、それでも投資経験が少ない人が自分に合った銘柄を探すことは容易ではないだろう。銘柄選択に迷ったらプロへの相談もおすすめだ。

資産運用の専門家は、あなたの投資経験やリスク許容度、年齢、運用目標などを総合的に踏まえて運用戦略の提案を行う。

数ある銘柄のなかからあなたにぴったりのものを選び、最適なポートフォリオを紹介してくれるだろう。

新NISAでの大きな失敗を避け、自分に合った銘柄で資産運用を始めたいのであれば、資産運用の専門家への相談を検討してみてはいかがだろうか。

新NISAの運用を専門家に相談するメリット

新NISAの運用を専門家に相談するメリットとして以下の2点が挙げられる。

新NISAの運用を専門家に相談するメリット
  • 効率的に投資情報を得られる
  • 最適化された運用戦略で投資をスタートできる

資産運用の専門家は常にマーケットの情報にアンテナを張っており、キャッチした情報をすぐに分析して運用戦略に落とし込んでいる。

自分で情報収集をする手間や時間を省くことができ、効率良く情報を得て投資判断に活かせる点が専門家に相談するメリットだ。

また、専門家はあなたの資産状況や運用目標などをヒアリングした上で最適な運用戦略を構築し、プランの実行を支援する。

「一般化されたおすすめの運用戦略」ではなく、あなたの状況に合わせて最適化された運用戦略で投資をスタートできる。

自分にとっての最適解で効率良く運用を始められることも専門家に相談するメリットのひとつだ。

ぜひ資産運用の専門家に相談して投資情報を素早くキャッチし、最適化された運用戦略で効率良く資産運用を始めてみよう。

新NISAの銘柄で迷ったら先ずはつみたて投資枠から

新NISAの銘柄選びで悩んでいるのであれば、つみたて投資枠の対象銘柄から選ぶと良い。

比較的初心者でも投資しやすい銘柄が厳選されており、限られた選択肢から選べるため自分に合った銘柄を見つけやすいだろう。

本記事で紹介したおすすめ銘柄のなかで自分に合ったものを見つけた方は、さっそくNISA口座を開設して運用を始めてみてほしい。

おすすめのネット証券を参考に、自分にぴったりの証券会社で資産運用を始めよう。

もし新NISAの銘柄選定や運用に対して不安な点があれば、資産運用の専門家への相談も選択肢のひとつだ。

最適化された投資戦略の提案により、効率的に資産運用をスタートできるだろう。

ぜひこの機会に信頼できる専門家に相談し、新NISAでの運用を成功に近付けよう。

新NISAのおすすめに関するQ&A

成長投資枠とつみたて投資枠はどっちから使うべき?

まずはつみたて投資枠から利用することを推奨する。

つみたて投資枠は「長期・積立・分散」の投資に適した銘柄が厳選されており、投資初心者でも運用しやすい銘柄が多いためだ。

慣れてきたら成長投資枠を使って、より大きなリターンを狙ってみても良いだろう。

成長投資枠でおすすめの銘柄は?

成長投資枠でおすすめの銘柄は以下の2つだ。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

いずれも低コストで運用できる上に銘柄も分散されており、中長期的に安定したリターンが期待できる。

個人投資家からの人気も高く、投資経験が少ない初心者の方にもおすすめの銘柄だ。

新NISAを始めるなら銀行?証券会社?

新NISAを始めるのであれば証券会社を推奨する。

銀行に比べて取り扱う商品ラインナップが多く、株式やETFなどの投資にも対応している。

特にネット証券はコスト水準が低く、取引もオンラインで完結できるためおすすめだ。

アクティブファンドとインデックスファンドの違いは何?

ベンチマークとなる指数(日経平均株価やS&P500)との連動を目指すのがインデックスファンド、指数を上回るリターンを目指すのがアクティブファンドである。

一般的にはインデックスファンドの方がリスクが小さい傾向にあり、信託報酬も安い。

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